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今だに、血培から黄色ぶどう球菌検出でもコンタミじゃない?事案

今だにこんな事案があったという残念な話。
タイトル通り、血液培養から黄色ぶどう球菌(MRSA)が検出された症例があったのだが、
神経内科の主治医が、CEZでよくなってるし、コンタミじゃない?と言って、
VCMの投与を渋った事があったのだ。30年前ではない、3日前の出来事である。

多くの人にとっては常識であるが、血液培養から黄色ぶどう球菌が1本でも陽性なら、
真の菌血症の確率が8〜9割である。コンタミかもといって最適治療をしない選択肢は
本来ないはずである。しかし、表皮ぶどう球菌と名前が似ているためか、
コンタミとして処理したがる医師がいるのである。今だに。

しかも黄色ぶどう球菌の場合、治療期間は4週間が基本であるが、
患者がよくなったといって、CEZ10日程度で治療を終了してしまった。
ASTからのコンサルトで示したフォローの血培も心エコーもオーダーなし。
とっても残念な結果となってしまった。

こうした事例が一つでも減るように、もっとASTの活動を広げて、
充実させていきたいと強く思った事例となった。

それにしてもこの患者、IEと発症で再入院、なんて事にならないといいが。
(心のどこかで、IEを発症しちまえ、そしたら主治医も改心するだろう、
なんて悪魔の囁きが聞こえてくる気が・・・)
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