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昨年の我が家3大ニュース

新年あけましておめでとうございます。
年明けに、まず、昨年の我が家3大ニュースを。

1.第二子が誕生し、育休を取った。
 昨年10月に念願だった第二子の女児が誕生し、とんでもなく騒がしくなった。知人の子育てマスターの中には子供は一人も二人も変わらないよという人もいるが、妻への負担を考え、育休を2か月弱取ることにした。幸いにも昨年10月から産後パパ休暇という男性版産休制度が我が職場にも導入され、少し休みやすくなった。本当は2か月くらい休みたい気持ちだったが、年末の繁忙期を考え、1か月半取得することにした。薬剤部長も理解をしてくれており、非常にありがたいが、男性の育休は、戻ってからが正念場なので、これからが勝負である。幸いにも復帰直後に遠方への転勤の命令はなかったので、ひとまず良かった。

2.パソコンのハードディスクが壊れ、データ救出に40万近く掛かった。
 ある日パソコンの動作が遅くなり、これはまずいことになったと焦り、パソコン修理業者へ。パソコンには生まれてから5年間全ての息子の写真データが保存されていた。バックアップをとっていなかったので、その全てが消える危機に。頼りのパソコン修理業者もお手上げだったので、今度はハードディスクデータ救出専門業者に依頼、なんとか無事にデータが戻ってきた。とんでもなく高い勉強代となった。

3.祖母が93歳で亡くなった。
 大往生とも言えるが、このコロナ禍で、施設に入居していた祖母、最近は直接話すこともできずに亡くなってしまって、心残りだった。2021年の医療薬学会が祖母の住む熊本での開催とあって、演題を提出し、祖母に会ってこようと思っていたが、このコロナの波でそれも叶わずオンライン発表に。そのまま2022年も会う機会なく、曾孫の顔も見せられずに過ぎ去ってしまった。こんなところにもコロナの影響があったということは、世界中でこのような不幸が大なり小なりいっぱいあったのだろう。そう思うと今年はもう少しコロナとの共存がうまくいくことを願う。

さて、今年はどんな1年になるだろうか。
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Book of the Year 2022

今年ももう終わり。コロナ禍の戦争に終始した一年となってしまった。
今年出版された本はあまり読めなかったが、
手帳に記した読み終わった本リストによると57冊読んだようだ。
週に1冊のペース。そんなもんでしょうか。
そんな中で今年一番面白かった本。

「中動態の世界 意志と責任の考古学」國分功一郎著 医学書院
中動態の世界.jpeg

哲学者の國分功一郎による中動態の世界としたい。
出版年によると2017年、連載されていた時期を考えると5年以上経過していることになるが、
自分にとってはとても新鮮で、刺激に満ちた内容であった。

かつてのインド=ヨーロッパ語系には、能動態⇔受動態の対立ではなく、
「中動態」という態があり、言語学的にはさらに過去では能動態⇔中動態という
文法的な対立だったとの事。
ラテン語やギリシャ語を学んだ人は知っている事のようだが、
わたしには初めての概念で、目から鱗だった。
行為や言葉による状態の表現の枠組みが大きく揺るがされ、
固定観念に囚われていたのだなあと実感する。

する⇔されるの対立ではなくて、その(動詞的)行為の完了が自分に向かって終わるのが中動態、
自分の外で終わるのが能動態となるらしい。
その辺の文法的な詳しいのは措くとして、
そもそも能動受動以外の態があるということが日本語話者には不思議すぎた。

副題の通り、意志が重要なポイントで、大昔のラテン語には能動態と中動態の態しかなかったという。で、するされるの言語学的に区別をしてなかったのだから、「意志」という概念が現在と大きく異なるのではないかというのが國分氏の話であった。
さらにこの本、「精神看護学」の雑誌に連載されていたものをまとめた本ということが、
とても興味深い。われわれ医療従事者が考えるべきことがもっとたくさんあると
そう教えてくれるいい教材かもしれない。今後何度か読み返すことになると思う。
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ランニングを始めて考えたこと

不惑を超えて、体重というより体型も気になりだしたこの頃、
6月からランニングを始めてみた。

走っている間は苦しいが暇なのでいろいろ考えたので、
そのへんのことを書いてみようと思う。

まずは、走り始めてなんとなく決めたルールがある。
・コースは近所の公園まで行って、1周して帰ってくる(測定してみると4.6kmらしい)
・毎日走る(今の所週6くらいは出来ている印象)
・下りの階段は危ないので歩く
・走っている最中1回はダッシュしてみる

基本的に毎日同じことをしているといいことがある。
それは体調の微妙な変化に気付けるということだ。
合気道の稽古をしているときにも思っていたが、
毎回同じ準備体操をしていると、同じ運動でも日によって痛くなるとこや、
関節の可動域が変わってくる。今日はここが動かしづらいなあとか。
これは毎回同じことをしていないと気が付かないことだ。

走り始めてすぐに全身の筋肉痛に見舞われた。
ペーストしては7分/km。途中の信号で停まったり、階段を歩いたりしているから、
走っているペースはもうちょっと早いかもしれないが、だいたいこのくらい。
まあまあ体がきついなあと思う程度。あっという間に筋肉痛になった。
ところが1週間でそれも治まった。体も順応してくるのだ。

ランニングのお供といえば音楽である。
どの音楽が走りにいい影響があるのか興味があったので、
走り始めてからちょっとしたテストをしている。
①好きなアーティスト(Going under groundやTHE ALFEE、サイダーガールなどポップバンドサウンド)、②日経DIの聴く論文、③あまり好きではない音楽(クラシック、JAZZなどポップ以外)
の3パターンを日毎に繰り返している。
まだ、走り始めて3ヶ月目になるが、走行ペースに影響を与えているかどうかの分析はしていない。
果たして聞いている音楽でパフォーマンスに差が出るのだろうか。楽しみである。

走っている時刻はだいたい夜10時から11時の間。
こどもを寝かしつけてからなので、こんな時間になってしまう。
競合他者も少ない時間なので、気兼ねなく出来るのはいい。
朝のほうがいいだろうとは思うが、なかなか早起きして走るのは難しい。

肝心の体重への効果であるが、1ヶ月経過時点は±0kg、2ヶ月経過時点では-1kg
もうすぐ3ヶ月経過なので計測間近。思ったより減らないものである。

さて、これがどのくらい続けられるか。日課になるとよいのだが。
ちなみに日経DIの聴く論文。紹介ネタが、COVID19に偏っているのは何とかならんものか。
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蚕からテグスの話

高田大介の図書館の魔女がおもしろい。
いつだったか、おすすめのファンタジーということで、
誰かから教えてもらって読んでみたら、これは新鮮な面白さ。
あっという間にはまってしまった。

魔女というからもっとぶっ飛んだファンタジーかと思いきや、
どちらかというと現実世界に通じるリアリティーのある歴史小説。
超長いにもかかわらず、引き込まれてけっこうスラスラ読んでしまった。
初編は文庫4冊。続編の「烏の伝言」は文庫2冊。

今回は面白い本の紹介ではなく、掲題の通り、テグスの話である。
いつ聞いた話かまったくもって覚えていないのだが、
「蚕の幼虫を引きちぎって引っ張るとテグスになる」
というようなことは本当なのだろうか?ということが長らく気にかかっていた。
誰かの話か、何かの小説の中の話か、手がかりをまったく覚えておらず、
ネットで検索しても出てこない。先日父親にこんな話を知ってるかと聞いても、
知らんとのこと。

そんな自分の中の勝手な「謎」が、先の図書館の魔女の記述に出てきたのだ。
蚕の絹糸腺を酢酸に浸けて引っ張ってテグスにするという記述が。

これだ!と読んでいて思わず声が出そうになった。
酢酸につけてテグスにするというヒントを得て改めてgoogle先生に聞いてみると、
ちゃんと出てきましたよ。これこれ。
https://web.tuat.ac.jp/~kaiko/03/dissect/SilkenGut.html

長年気になっていた事項が一つ解決してすっきりした。
ナイロンなどがなかった時代はこうやって強い糸を作っていたんですね。
人間のアイデアはすごい。
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抗菌化学療法認定に合格

日本化学療法学会認定の抗菌化学療法認定薬剤試験の合格通知が届いた。
自己採点では50/100点ほど。良くて70点くらいの手応えだったので、
不合格かもしれないと冷や冷やしていたが、なんとか合格できたようだ。

当院には自分も含めて感染制御の認定は在籍しているが、
ASTにふさわしいこの抗菌化学療法認定を持っている人がいなかった。
そこで、今回挑戦してみたわけだが、資格をとるための勉強会への参加や、
テスト対策の教科書の暗記など、少し遠ざかっていた知識の整理にもなり、
お金にならない認定であるが、それなりに役にはたったかなあと思っている。

自腹になるが、認定合格おめでとう代金20000円を振り込まないといけない。
病院も、もう少しだけでいいで、認定資格の給料へのフィードバックを考えて欲しいなあ。
そうなるように、今後の成果を出していく所存である。
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日本化学療法学会 抗菌化学療法認定薬剤師認定試験がそろそろ

日本化学療法学会 抗菌化学療法認定薬剤師認定試験を今月末に受けてくる。
先月初旬に症例報告の審査結果が返ってきて、無事に合格していた。
お知らせ書類の文言が、「概ね適切にまとめられている」という、
何とも上から目線な表現で、モヤっとしたが、それはさておき、
今月末の認定試験向けた勉強をしなくてはならない。

ちょうど、今年度に改訂版の抗菌化学療法認定薬剤師テキストが更新され、
それが勉強材料となるだろう、間違いなく。
昨年受験した知人からのアドバイスも参考にして、
無事に筆記も通過できたらと願っている。

ただ、昨今のコロナ第六波の影響がどのようなるのか見通せないので、
非常に心配である。コロナ対策の中心となるような学会が行う試験、
公平性や不正対策が難しいので、オンラインにはなかなかできないことは想像できる。
集合形式での試験となるのは些か不安であるが、まあ仕方ない。
ほとんど声を発することはないので、リスクはかなり低いだろう。
センター試験じゃないので、追試験はないので、体調管理に万全を期して望もう。
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Book of The Year 2021

年明けのアップとなってしまったが、恒例のBook of The Year
今年は新作を幾分か読んだので、候補作が多かったが、
ダントツでこれ。
年末も押し迫った12/28の大掃除中に読み始めたら止まらなくなった。
同志少女よ、敵を撃て.png

昨年のアガサ・クリスティ賞を受賞したこの作品。
前評判通りの引き込まれるストーリーで、1日で読んでしまった。
おかげで大掃除が中途半端に、、、。

第二次世界大戦の独ソ戦に参戦した女性狙撃兵の話。
ついこないだNHKの100分で名著で取り上げられていた
「戦争は女の顔をしていない」にも登場した一人ではないかと
思わせるような主人公設定。当然フィクションであるだろうが、
その練兵から、初陣、緻密な狙撃シーンに至るまでけっこう読ませる。

こんな女性兵士がいるわけないだろうという批判もあるらしいが、これはこれ、
アガサ・クリスティ賞ですから、実際と違うという批判は当たらないだろう。

とは言っても、戦争の暗部たる兵士の戦争に赴くまでの葛藤やトラウマ、
人を撃つということそのものの懊悩がよく伝わってくる筆致だと思う。

もしかしたらドラマやアニメにもなるかもしれないくらい、ストーリーは上出来だ。
内容が実際の独ソ戦をモデルにしていることもあり、実現性は乏しいが。

ちなみに実用書部門1位は「感染症プラチナマニュアルvre.7」である。岡先生に深謝。
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アニマルウェルフェアへの居心地悪さ

動物愛護の観点を否定する意図は全く無いが、
先日NHKのクロ現で特集されていたアニマルウェルフェアには、
ちょっと違和感を感じた。

もちろん動物たちを苦しめることに何の抵抗も無いわけでは無いし、
可能な限り残虐な育て方を避けるようにとは思うが。

例に取り上げられていた鶏卵用のニワトリ、
狭いケージに閉じ込めて卵を生ませる育て方から、
ある程度自由に動ける大きなケージで飼育する方法がよりよいとされるらしい。

正直あんまり変わらないんじゃ無いかと思ってしまった。
多少広くなろうと、結局かなりの密度で不衛生な環境で育てられることになり、
それはそれで見方によっては十分「かわいそう」であるだろう。

結局程度問題であることと、判断基準が人間の感覚である点、
これが最大の違和感の原因である。
ヨーロッパから始まったこのアニマルウェルフェアの観点。
ヨーロッパの人間の感覚もそれが正しいとも限らないだろう。
イルカやクジラは頭がいいので、食べる対象として捕獲することはダメ、とか、
まったくもって没理論的である。
気持ちはわかるけれども。(サルを食べる民族がいたら、かなり違和感を感じるが、
それをするなという理屈はないと思う)

だったらウシや魚を食べていい理由を説明してほしい。
先日のニュースではタコやカニも痛みを感じるらしいから、
生きているときに茹でないように、などという、なんとも「だれ得」な話があった。

じゃあ、植物も刈り取られるときに痛いし、悲しいだろうから、
包丁で切る前に・・・どうすれば?
言い出したらキリがなさすぎる。

食べ物をいただくときに我々は「いただきます」と言っている。
生産者やその生き物に想いを馳せるように、幼い頃に習ってきた。
その気持ち(忘れがちだが)を再認識、啓発することの方がよっぽど大切な気がする。
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がん薬物療法認定薬剤師 2回目も無事更新

10月1日に封書が届き、無事にがん薬物療法認定が更新されたとのことだ。
JASPOの認定もあるので、仮に落ちてたとしても業務に差し支えはないのだが、
優先的に学会参加させてもらったり、リクルーターへのアピールなど
多少の威光はあるので、継続はありがたい。
果たして給料への反映はないので、プラマイは、、、マイナスかもしれないが。

自分のことはいいとして、今年は同じ施設内にがん薬物療法の更新者がもう一人いた。
その人がなんと、更新不認定となってしまった。
通知書には、「介入が希薄」だの「サマリー様記載が目立つ」だのとのぼんやりした
コメントがあるのみで、具体的な不認定となった症例番号もなく、
結局何が悪かったのよく分からない状態であった。
同僚は日病薬にメールで問い合わせをし、ようやく詳しい問題点や該当の症例番号を
教えてもらうことに成功し、来年の再申請に備えることとなった。

私自身も同僚の申請書に目を通していたこともあり、責任の一端を感じざるを得ない。
来年の再申請時には今回の傾向と対策をしっかり反映させて症例を練り上げねばならない。

そして、外来化学療法室でのコスト算定できる薬剤師が一人減ってしまった。
業務に直接影響がありそうだ。JASPOの認定の取得促進など、
薬剤部内の危機管理も大きく問われる今回の事態、個人のキャリアプランだけにとどまらない、
薬剤部の大局観を改めて見直す必要があるように思った。
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将棋駒と盤で将棋をするのは趣があってよい

将棋の対局はもっぱら将棋ウォーズや24などのアプリでおこなっている。
もっぱらというより、将棋の駒と盤を使って対局したことは最近全くなく、
4,5年前に職場で長谷川さんと病院薬学認定のオンライン試験を受けたときの暇つぶし以来ない。

棋力はウォーズで2級と目標の初段に遠く及ばないへっぽこ将棋であるので、
どちらかというと観る将だろうと思っている。
好きな棋士は藤井猛九段。あのもそもそとした喋り方がかわいい。振り飛車党なのもよい。

将棋駒1.jpeg
さて、これは私が所有している将棋の駒である。
左から仙佳作水無瀬彫駒、香月錦旗彫埋駒、一佳天童楷書彫駒である。
いずれも木地は黄楊だろうと思うが、証明はできない。色もいろいろだし本当だろうか。
箱に黄楊彫と書いてあるものもあるが、証拠にはならない。

この中で、香月錦旗彫埋駒は最近ヤフオクにて入手したものである。
ヤフオクデビュー作である。
この駒、ヤフオクでの触れ込みは彫駒であったが、送られてきた駒を見ると真っ平なので、
彫駒じゃないじゃないか!という訳でびっくりしたという話。
基本的に彫駒よりも彫埋駒の方が高級とされているので、ちょっと得した感じ。
ヤフオクの説明書きと違うので返品、なんて野暮なことはしない。
せっかく出会った駒なので、これもときどき棋譜並べに使わせてもらいます。

将棋駒2.jpeg
並べてみると、書体は3種類別々だが、なんとなく似たり寄ったり。
この中では「と金」が明らかに違うか。お気に入りは彫の深さのある一佳天童楷書彫駒か。
打つときの音は、仙佳作水無瀬彫駒が一番硬質ではっきりした音を立てる。
実際木地も一番硬いように感じる。薩摩黄楊であろうか。
思いがけず手に入れた香月錦旗彫埋駒は彫埋だけあって、駒がつるつるしている。
打つときも盤にひっつくような不思議な感覚である。パシッというよりピトッという感じ。
駒の色も白っぽく、外箱のボロボロさに比べあまり使われていなかったようで新しい。

次に記譜並べをして味わうのは、やっぱり竜王戦第2局、藤井vs豊島であろうか。
楽しみすぎる。どちらにも頑張ってほしい。
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