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蚕からテグスの話

高田大介の図書館の魔女がおもしろい。
いつだったか、おすすめのファンタジーということで、
誰かから教えてもらって読んでみたら、これは新鮮な面白さ。
あっという間にはまってしまった。

魔女というからもっとぶっ飛んだファンタジーかと思いきや、
どちらかというと現実世界に通じるリアリティーのある歴史小説。
超長いにもかかわらず、引き込まれてけっこうスラスラ読んでしまった。
初編は文庫4冊。続編の「烏の伝言」は文庫2冊。

今回は面白い本の紹介ではなく、掲題の通り、テグスの話である。
いつ聞いた話かまったくもって覚えていないのだが、
「蚕の幼虫を引きちぎって引っ張るとテグスになる」
というようなことは本当なのだろうか?ということが長らく気にかかっていた。
誰かの話か、何かの小説の中の話か、手がかりをまったく覚えておらず、
ネットで検索しても出てこない。先日父親にこんな話を知ってるかと聞いても、
知らんとのこと。

そんな自分の中の勝手な「謎」が、先の図書館の魔女の記述に出てきたのだ。
蚕の絹糸腺を酢酸に浸けて引っ張ってテグスにするという記述が。

これだ!と読んでいて思わず声が出そうになった。
酢酸につけてテグスにするというヒントを得て改めてgoogle先生に聞いてみると、
ちゃんと出てきましたよ。これこれ。
https://web.tuat.ac.jp/~kaiko/03/dissect/SilkenGut.html

長年気になっていた事項が一つ解決してすっきりした。
ナイロンなどがなかった時代はこうやって強い糸を作っていたんですね。
人間のアイデアはすごい。
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