SSブログ

アニマルウェルフェアへの居心地悪さ

動物愛護の観点を否定する意図は全く無いが、
先日NHKのクロ現で特集されていたアニマルウェルフェアには、
ちょっと違和感を感じた。

もちろん動物たちを苦しめることに何の抵抗も無いわけでは無いし、
可能な限り残虐な育て方を避けるようにとは思うが。

例に取り上げられていた鶏卵用のニワトリ、
狭いケージに閉じ込めて卵を生ませる育て方から、
ある程度自由に動ける大きなケージで飼育する方法がよりよいとされるらしい。

正直あんまり変わらないんじゃ無いかと思ってしまった。
多少広くなろうと、結局かなりの密度で不衛生な環境で育てられることになり、
それはそれで見方によっては十分「かわいそう」であるだろう。

結局程度問題であることと、判断基準が人間の感覚である点、
これが最大の違和感の原因である。
ヨーロッパから始まったこのアニマルウェルフェアの観点。
ヨーロッパの人間の感覚もそれが正しいとも限らないだろう。
イルカやクジラは頭がいいので、食べる対象として捕獲することはダメ、とか、
まったくもって没理論的である。
気持ちはわかるけれども。(サルを食べる民族がいたら、かなり違和感を感じるが、
それをするなという理屈はないと思う)

だったらウシや魚を食べていい理由を説明してほしい。
先日のニュースではタコやカニも痛みを感じるらしいから、
生きているときに茹でないように、などという、なんとも「だれ得」な話があった。

じゃあ、植物も刈り取られるときに痛いし、悲しいだろうから、
包丁で切る前に・・・どうすれば?
言い出したらキリがなさすぎる。

食べ物をいただくときに我々は「いただきます」と言っている。
生産者やその生き物に想いを馳せるように、幼い頃に習ってきた。
その気持ち(忘れがちだが)を再認識、啓発することの方がよっぽど大切な気がする。
nice!(0)  コメント(0) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。