がん専門薬剤師研修：⑨－２日目

火曜日は恒例の全国がんセンターカンファレンスである。

　今日のテーマはチーム医療。英語ではMultidisciplinary Careと言う。チーム医療とは「医師、薬剤師、看護師等の各医療職が専門性を最大限に発揮し、かつ、連携・協働して提供する医療」とものの辞書には書いてある。チームでなければならない理由は何か。チーム医療を進める上での阻害因子は何か。などが疑問として提案された。

　そもそもチーム医療のメリットとは何だろう。チーム医療をおこなう方が患者へベネフィットが多いというエビデンスはあるのか。今日の演者は、”多くの診療科を交えたチーム医療をおこなう方がベネフィットが多い”というエビデンスはあると言っていた。他職種間でのチーム医療は実はそんな気がするだけで、実際あまり患者に対して貢献できていないのかも・・・なんて思ってしまった。

　しかし、４月の診療報酬改定でチーム医療の推進という方向が明らかとなった今、いかにチーム医療の阻害因子をなくし、患者ベースの医療を提供できるかを本気で考えるべき時だろう。演者はチーム医療に必要な要素は３つ、「コミュニケーション」「リーダーシップ」「EBM」だと言っていた。なんだか薬剤師はどれも持ち合わせていないような気がしてならない・・・。