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いろいろあったが、退職。

と言う訳で、タイトルの通り、病院を辞めた。
病院買収後も中堅薬剤師として残留組を支えていく所存だったが、
余りの新病院の未来の無さにうんざりし、
ともに働いた仲間を残したとしても、去る決意をしたと言う事だ。

最大の理由の一つは、長年関わりあった医師の大半というか4/5は
医局の撤退や病院方針への背反により辞めてしまったと言うこと。
今後は金の儲からない診療科は冷遇し、血液内科や緩和ケア科などには去ってもらい、
リハビリや回復期病棟に鞍替えして収益を得る構造に変えていくとのこと。

ということで、がん診療、緩和医療、検診部門、研究部門は撤退。
マイナー診療科(眼科耳鼻科皮膚科などなど)は非常勤で賄い、
ERに力を入れ、整形外科、脳外科、リハビリテーションに注力すると。

それはそれで現在の診療報酬においてもっとも収益を得られる構造かもしれないが、
果たしてそれで、今まで培ってきた臨床薬剤師としてのスキルが生かせるのかと、
そう自問が続いて得られた結論が、退職なのだ。

他にも給料が下がるだの、買収に際して職務段階がリセットされるだの、
買収先のスタッフが大勢押し寄せて、様々な今までの仕組みや文化を
根こそぎ無くそうとも、そんなことは些細な問題に感じている。

最後まで泥舟に乗って後輩たちを逃がしてやるとか、
大層なことを言っていたが、
結局、買収後ものの数ヶ月で自分が去ることになろうとは・・・
情けなくてしょうがない。

なんのために後輩の指導をしてきたのか。
付け焼き刃の知識ではなく、長い目で見た教育が大切と考え、
臨床能力を高めるべく勉強会や論文抄読会、学会発表を積極的におこなってきたが、
こんな形で最もみっともない反面教師を演じることになろうとは。

せめてもの償いではないが、残った有給休日20日を捨てて、
7/31まできっちり働き納めし、
8/1から新職場で「四十の手習い」ではないが、それに近い形で、
ペーペーからやり直しているところである。

この年齢から新しい職場に慣れるのは不安が大きかったものの、
幸いにも暖かいスタッフや理解のある部長に恵まれ、今のところ
順調に業務を吸収し、こなしている。
部長が期待していると言う「新しい風を吹かせる」ことができるか甚だ心配であるが、
今はただ、精一杯目の前の仕事を捌いていくことが大切と考えている。
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