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Book of The Year 2018

恒例のブックオブザイヤー、
少し言い訳がましいが、今年は古典を読むことが多く、
今年のこの本!って感じでビビビと来る本があまり思い浮かばなかった。

そんな中で今年は少し変化球を投げたいと思う。今年の本は、
「世界を変えた本」にしたいと思う。
世界を変えた本.jpg

この本は紀元前3000年のパピルスに記された「死者の書」から
ダーウィンの「種の起源」、「アンネの日記」など近代までの
世界に大きな影響を与えた書物をビジュアル重視で紹介する本である。
とにかく写真が美麗で、数ページずつしか見られないのが残念に思えるほど。
そんなカラー写真が80冊ぶんも収載されている。もちろん、日本語ではないため、
まったくもって読めないが、貴重な本を手元で眺めているような気分になり、
非常に気分が良い。
暖かい窓辺でコーヒーを飲みながらゆっくりと過ごすのに最適な一冊と思われる。

今年は上野で「世界を変えた書物展」が開かれるなど、
「世界を変えた本」に関連したイベントもあり、
古典や稀覯本に注目が集まった年でもあり、タイムリーな選書であると思う。
80冊それぞれの本に対する解説は、深堀が足らず、物足りないこともあるが、
目的が書籍の解説ではないので、全然問題にならない。
ここを出発点に、興味を持った本を読んでみるなり、
原典にあたるなりして裾野を広げていけばいいのだ。

さて、番外編として今年読んだ中で一番影響を受けた本としては、
ウンベルト・エーコの「薔薇の名前」である。
NHKの100分で名著で取り上げられており、それをきっかに読んでみた。
解説書まで買って読み込んでみた。解説を読みながら小説を読むのも楽しい。
高校時代の現代文の授業も今なら楽しく受けられるだろうに、なんて回想した。
梅原章太郎先生の授業も、今振り返ると非常に内容が濃かったと思い、
貴重な経験をしたんだと今更思っても仕方がない、なんて回想した。

もう一つ、仕事がらみの注目本としては、
岩田健太郎の「抗菌薬の考え方、使い方Ver.4」である。
これはもう鉄板。12/5の発売日に購入し、面白おかしく勉強させてもらった。
感染症診療に携わる医師・薬剤師・看護師・微生物検査技師は必読。

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