SSブログ

がん薬物療法認定薬剤師認定試験

本日7/4は平成22年度がん薬物療法認定薬剤師認定試験だった。

会場は渋谷。受験者数は277名。欠席1名。
がん専門認定試験.JPG

 確か、申し込み時に東京会場か大阪会場の2箇所からしか選べなかったから、全国でここの倍ぐらいの人数が受験したのであろうか。今日は同じ会場の別フロアでは、妊婦授乳婦やHIV認定薬剤師の認定試験が行われていたため、間違って別の会場に行ってしまった。がん薬物療法認定以外はそんなに人数はいないようだ。

 問題は全部で50問。国家試験のように問題文の正誤を答え、5択の正誤表から解答を選ぶやり方だ。今回受験した手ごたえは・・・、かなりマニアックだったという印象だ。合格するかはちょっと不安である。未確認情報だが、合格判定の方法は受験者のうち上位3名の得点の平均の70%だか75%だかの点数が合否判定ラインとなるそうだ。全国600名近くの受験者の中で100点を取る人が3名いると・・・、75点つまり、38/50問を正解しないとならない計算だ。今年度の合格率はどうなるであろうか。

 さて、来年受験するかもしれない後輩のために、忘れないうちに出題内容を書き出しておこうと思う。来年度も同じ傾向が続くとも思えないが、何かの参考になるだろう。ただ、今回の問題、やたら誤字脱字が多くて問題の文のクオリティーとしてはかなり低いといわざるを得ない。試験監督にわざわざ来てくれた井上先生も、監督する暇があったらもう少し問題文を読んでみても良かったのではないかと思う。「曝露」のはずが「暴露」になってたり、「原因」のはずが「下人」になってたり、メタストロンの項目に「0.2MBq/Kg」というケルビングラムなんていう単位が出てきたり、「TS-1」なんていう商品名が出てきたりと言い出したらきりが無い。不適問題として全員正解となる・・・訳は無いか。

・がん統計からは2000年以来の五大がんの動向が出題
・腫瘍マーカーはCEA、CA15-3、PSA、AFP、CA19-9
・各がん種ごとのTNM、Stage判定は出題されず。(せっかく覚えたのに・・・)
・手術療法、放射線療法には言及なし
・各種抗がん剤の作用機序(効果を示す細胞周期、チュブリンがどうたらとかトポイソメラーゼI・・・)
・各種抗がん剤のプロフィール(構造やプロドラッグかどうか、適応がん種、投与量など)
 -CDDP、CDGP、CBDCA、L-OHP
 -CPA、IFM
 -5-FU、S-1、Cape
 -AraC、Gem、MTX
 -ADR、BLM、MMC
 -VCR、PTX、CPT-11、VP-16
・分子標的薬のプロフィール(いま流行だからだろうか、かなり出題された。EGFRの構造なども)
 -リツキシマブ、セツキシマブ、トラスツズマブ
 -ベバシズマブ、イマチニブ、ニロチニブ、ゲフィチニブ
 -エルロチニブ、ラパチニブ、スニチニブ、ソラフェニブ
・抗がん剤の調整方法
・RECISTについて
・FN発現時の対応について(ターゲット菌種、抗生剤選択)
・嘔吐対策、ガイドライン(MASCC、がん治療学会のガイドライン)
・下痢対策(CPT-11の副作用発現機序)
・血管外漏出時の対応
・心毒性(トラスツズマブ、ADR)
・神経毒性(PTX、CDDP、L-OHP、MgCaの神経毒性低下効果など)
・疼痛治療薬(NSAIDs、モルヒネ、オキシコドン、フェンタニル、メタストロンそれぞれの性質)

 今年はこんな感じであった。認定薬剤師の皆様、前年までの傾向と変わっているだろうか。しかし、今日の認定試験よりも50症例の方が重くのしかかってくる。明日からの研修と併せて頑張らないとならないな。
nice!(0)  コメント(3)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 3

HB

私も受験しました。
問題の中でオキザリプラチンの末梢神経障害の対策としてCa、Mg投与の正誤問題がありましたが正解はどちらなんでしょうか?施設によっては投与しているところもあると思うのですが、エビデンスとしては証明されていないと思うので私は誤と思ったのですが誤にすると他の問題とうまく合わず正解が出ませんでした。しょうがないので正にして回答しました。
もうひとつ、細かい単位のたとえば62.5mlなど計るとき2つの大小のシリンジを使って計り取るの正誤問題です。私はシリンジ自体に誤差があるので目分量で1つのシリンジで良いと思うのですが誤にすると正解が出ない。
先生はどうお考えになりますか?

by HB (2010-07-07 23:21) 

iOsuke

 CaMgの問題ですね。一緒に受けた人ともその話題になりました。現在は、先生のおっしゃる通り、エビデンスとしては確立していない段階だと思います。そもそもこの話の順序としては、CaMgを投与すると副作用が軽減できるということが示され、その後にそれだと治療効果が落ちるから、やめたほうがよいという調査結果が示された。という順番です。想像するに、この試験問題が作られた時期がまだ、副作用軽減に効果あり、の段階だったのではないかと。よって、今回の問題は正解でいいと、希望的に想像します。
 2つめはシリンジの問題ですね。これも正解が出ませんでしたよね。「抗がん剤調製マニュアル第2版」の18ページにもあるように、「端数の計量のため、複数規格の使用は勧められない」とあります。先生のおっしゃるようにシリンジの誤差で打ち消されてしまうので、せっかく手間を掛けても意味が無いだろうと思います。実際にやっている施設はあるようですが、シリンジと調製時間が湯水のようにある施設に限られると思います。また、調製マニュアルにあるように針刺し回数が増えることによる抗がん剤汚染・曝露のリスクも上昇するので、むしろ現段階ではお勧めできない方法だろうと思います。問題の正誤ですが、シリンジ複数規格を使用している施設もあることですし、問題全体のバランスをとって、これを正解として解答するのが大人の姿勢では無いでしょうか。わたしは他の選択肢の正誤を変えてしまいましたが・・・
by iOsuke (2010-07-08 12:25) 

Fukuda

yahooから「がん薬物療法認定薬剤師 認定試験」で検索させていただきました。

来年度(23年度)の試験を受験予定のものです。
試験まであと4か月ほどですが、何を勉強したらよいのか・・・いまいち不安です。
症例は50症例を書くだけ書きましたが、正しい書き方なのかも不安。
田舎なので周りに頼れそうな人がいません・・・

マニアックの噂が聞こえてきたり、添付文書とIF覚えれば何とかなるという話や、答えが無い問題が多いとか・・・

おすすめ?参考図書などありましたらご教授ください。
一応、臨床腫瘍学と添付文書とがん必須ポイントを使ってます。
by Fukuda (2011-02-22 00:11) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0